NPO法人のリアルな失敗談3選|これから始める人にこそ知ってほしい教訓

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  • NPO法人を立ち上げたけれど、なんだかずっと不安が消えない
  • 「これで合ってるのかな?」と毎回手続きをするたびにドキドキする
  • 申請も報告書も、正しくできているか誰かに確認したくなる

NPO法人の運営には、思った以上に複雑なルールと厳格な期限があります。

少しのミスが、大きな出費や申請の差し戻しにつながってしまうことも。

私も法人設立当初は、たくさんのルールや手続きに戸惑い、失敗を繰り返してきました。

でも、そのひとつひとつの経験が、今の法人運営にしっかりと活きています。

この記事では、実際に体験した「税制優遇の申請忘れ」「経費の分類ミス」「助成金申請の期限切れ」といった失敗談と、そこから得た学びをわかりやすくご紹介します。

よくあるつまずきポイントを事前に知ることで、あなた自身のNPO法人運営に役立つ具体的なヒントや注意点が得られます。

最初から完璧にできなくても大丈夫

でも、先に経験者の「つまずき」を知っておけば、不安を減らし、安心して前に進むことができます

この記事が、あなたのNPO法人運営の助けになればうれしいです。

目次

第1位|法人税免除申請の提出遅れ

NPO法人を作ったとき、「NPOは税金がかからないんだ」と安心していませんか?

実は、税金を免除してもらうにはきちんと申請する必要があります。そして、この申請には提出期限が決まっているのです。

私たちもこのことを知ってはいたものの、法人の立ち上げや活動準備に追われているうちに、申請期限をうっかり過ぎてしまいました。

しかも、たった1日過ぎただけでも、「法人税均等割」という税金を払わなければならなくなります。

この法人税均等割は、法人のお金ではなく、代表や役員が自分のお金で支払うことになる場合があるのです。思わぬ出費に、かなり反省しました…。

この失敗から学んだのは、「提出期限は必ず守ること」

とくにNPO法人では、忙しさの中でつい行政手続きを後回しにしがちですが、カレンダーに予定を入れたり、リマインダーを設定して忘れないようにすることがとても大事だと実感しました。

第2位|事業費と管理費の違いが曖昧で、市役所から事業報告の修正依頼が…

NPO法人を運営していると、毎年事業報告書を作成して提出する必要があります。

このときに大事なのが「事業費」と「管理費」を正しく分けて記載することです。

私たちは設立して間もないころ、この違いをよく理解していませんでした。

その結果、活動にかかったお金をなんとなく「管理費」の方に多めに計上してしまい、管理費が事業費の半分を超えてしまうというルール違反に引っかかってしまったのです。

後日、市役所の担当者から「事業報告書の修正が必要です」という連絡を受け、大慌てで内容を見直すことになりました。

せっかく提出したのにやり直しになってしまい、とても反省した出来事です。

この経験から学んだのは、「経費の分類はきちんと理解して整理しておくこと」

具体的には、直接活動に使った費用が事業費、法人の運営や管理にかかる費用が管理費という基本的なルールを押さえることが大切です。

初めて作成する際は、早めに専門家や行政に確認しておくと安心です。

第3位|取りたかった助成金が期限切れに…

NPO法人の活動を支えるために助成金はとても大切な資金源です。

私たちも「この助成金をぜひ取りたい!」と意気込んで申請準備を進めていました。

ところが、助成金の申請は想像以上に時間がかかるもの。

活動内容や予算、団体の実績など、しっかり考えて書かなければなりません。

私たちも時間をかけてじっくり準備していたのですが、気がつけば締切日を過ぎてしまっていたのです。

せっかく作った申請書が水の泡になってしまい、本当に悔しい思いをしました。

実はこのようなことが何度かありました…。

この経験から学んだのは、「早め早めに準備することがとても大事」ということ。

助成金の情報を見つけたらすぐにスケジュールを立て、締切日から逆算して作業を進める習慣をつけるようにしました。

また、提出直前にバタバタしないよう、完成目標日を早めに設定することも効果的だと感じています。

失敗を通して感じた「やっぱり大切なこと」

NPO法人には、本当にたくさんのルールや手続きがあります。

これをすべて一人で完璧に把握するのは、思った以上に大変なことです。

私自身も、NPO法人を運営していく中でたくさんの専門家に相談しながら、少しずつ理解を深めてきました。

たとえば…

  • 税制優遇があるのに、たった1枚の提出忘れで何万円もの税金を支払うことになったり。
  • 事業費と管理費の区別があやふやだったために、報告書の修正依頼を受けたり。
  • 助成金申請で何度も不採択になり、そのたびに「この時間は何だったんだろう」と落ち込んだり…。

今振り返ってみると、こうした失敗の多くは事前に誰かに相談していれば防げたことばかりでした。

もちろん、最初から完璧にNPO法人を運営できる人なんていません。

むしろ、たくさんの失敗や経験を通してこそ、より良い法人づくりができていくものだと思います。

でも、全部を一人で抱え込む必要はありません

時間は限られていますし、専門家のサポートを上手に活用するのも、今ではとても賢い方法だと感じています。

私たちは、あなたのペースに寄り添いながら、NPO法人運営のサポートを行っています。

焦らず、でも着実に。社会のために役立つNPO法人づくりを、一緒に目指していきませんか?

まとめ|失敗したからこそ、伝えられることがある

この記事では、NPO法人運営における“よくある失敗”とその対策についてご紹介しました。

要点をまとめると以下の通りです。

  • 法人税免除申請の提出遅れによって、余計な税金を支払うことになる可能性がある
  • 事業費と管理費の分類ミスは、報告書の差し戻しなど思わぬトラブルを招く
  • 助成金申請のスケジュール管理ミスで、大切な資金のチャンスを逃すことがある

NPO法人の運営では、「期限を守ること」「基礎知識を押さえること」「早めの行動」が重要なポイントとなります。

これからNPO法人を運営していくみなさんも、ぜひこれらのポイントを意識して、安心して活動に集中できる環境を整えてみてください。

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