【テンプレ付】NPO法人の活動計算書|書き方・記入例・注意点を解説

  • 活動計算書に何を記載すればよいのか分からない
  • 事業費と管理費の分け方に迷っている
  • 実際の記入例を見ながら作成したい

NPO法人は、毎事業年度、活動計算書などの書類を作成し、所轄庁へ提出する必要があります。

本記事では、活動計算書の基本的な構成や書き方、作成するときの注意点について、記入例をもとにわかりやすく解説します。

\ この記事を書いた人 /

目﨑 敦也(めざき あつや)
アスタノ行政書士事務所

現役NPO法人理事長として、子ども支援団体NPO法人Unityを運営中。行政書士として、NPO法人の設立から助成金申請・運営サポートまで幅広く対応。

これからNPO法人を立ち上げたい方や、運営に悩む方をサポートしています。現場の経験をもとに、わかりやすくお伝えします。

目次

活動計算書とは?|1年間の正味財産の増減を表す書類

活動計算書とは、NPO法人の1年間の収益と費用をまとめ、正味財産がどれだけ増減したかを示す書類です。

毎事業年度の事業報告書等とあわせて、所轄庁へ提出します。

活動計算書の基本的な構成と書き方

活動計算書は、主に以下の4つの項目で構成されています。

  1. 経常収益
  2. 経常費用
  3. 経常外収益・経常外費用
  4. 正味財産の増減

まずは、活動計算書がどのような形になるのか、記入例を確認してみましょう。

※記入例の科目や金額は一例です。法人の活動内容や取引に応じて調整してください。

実際に活動計算書を作成する際に使える記入ガイド付きテンプレートを、公式LINEで無料配布しています。

テンプレートを参考にしながら、ご自身の団体に合わせて作成してみてください。

経常収益の書き方

経常収益には、NPO法人が通常の活動によって得た収益を記載します。

主な項目は、以下のとおりです。

  • 受取会費:正会員や賛助会員から受け取った会費
  • 受取寄附金:個人や企業などから受け取った寄附金
  • 受取助成金等:行政や民間団体などから受け取った助成金・補助金
  • 事業収益:法人が行う事業によって得た収益
  • その他収益:受取利息や雑収益など

最後に、それぞれの金額を合計して「経常収益計」を記載します。

経常費用の書き方

経常費用には、NPO法人が活動や運営を行うためにかかった費用を記載します。

経常費用は、主に以下の2つに分けます。

  • 事業費:法人の目的となる事業を行うためにかかった費用
  • 管理費:法人全体の運営や管理のためにかかった費用

また、それぞれを「人件費」と「その他経費」に分けて記載します。

最後に、事業費と管理費を合計して「経常費用計」を記載します。

3.経常外収益・経常外費用の書き方

経常外収益・経常外費用には、通常の活動では発生しない臨時的な収益や費用を記載します。

たとえば、固定資産の売却による利益や、過年度の修正による損失などが該当します。

該当するものがない場合は、無理に科目を作成する必要はありません。

最後に、経常外収益・経常外費用をそれぞれ合計し、当期の正味財産の増減を計算します。

4.正味財産の増減の書き方

最後に、収益と費用をもとに当期の正味財産がどれだけ増減したかを計算します。

主な項目は、以下のとおりです。

  • 税引前当期正味財産増減額:収益から費用を差し引いた金額
  • 当期正味財産増減額:税金を差し引いた後の増減額
  • 前期繰越正味財産額:前年度から繰り越した正味財産
  • 次期繰越正味財産額:当期正味財産増減額と前期繰越正味財産額を合計した金額

次期繰越正味財産額は、貸借対照表の正味財産額との整合も確認しておきましょう。

事業費と管理費の違い

活動計算書では、経常費用を「事業費」と「管理費」に分けて記載します。

  • 事業費:NPO法人の目的となる事業を行うためにかかった費用
  • 管理費:法人全体の運営や管理のためにかかった費用

どちらに該当するか迷う場合は、その支出が「事業の実施」のためなのか、「法人の運営・管理」のためなのかを基準に考えます。

また、事業と管理の両方に関係する費用については、使用割合など合理的な基準で分けて計上します。

活動計算書を作成するときの3つの注意点

活動計算書を作成する際は、金額を記載するだけでなく、他の書類との整合や費用の区分にも注意が必要です。

特に確認しておきたいポイントは、以下の3つです。

  • 事業費と管理費を適切に分ける
  • 法人の実態に合わせて勘定科目を設定する
  • 次期繰越正味財産額と貸借対照表の正味財産額を確認する

1.事業費と管理費を適切に分ける

活動計算書では、経常費用を事業費と管理費に分けて記載します。

事業の実施に直接かかった費用は事業費、法人全体の運営や管理にかかった費用は管理費として整理しましょう。

また、事業と管理の両方に関係する費用については、使用割合や従事割合など、合理的な基準で分けて計上します。

2.法人の実態に合わせて勘定科目を設定する

活動計算書の勘定科目は、法人の活動内容や取引に合わせて設定します。

テンプレートに記載されている科目をすべて使用する必要はなく、不要な科目は削除し、必要に応じて科目を追加しても問題ありません。

ただし、毎年度の比較がしやすいよう、一度決めた科目はできるだけ継続して使用するとよいでしょう。

3.次期繰越正味財産額と貸借対照表の正味財産額を確認する

活動計算書の次期繰越正味財産額は、貸借対照表の正味財産額と一致しているか確認しましょう。

金額が一致しない場合は、計算ミスや転記漏れがないか、活動計算書と貸借対照表の内容を見直します。

提出前に両方の金額を確認しておくと、書類間の不整合を防ぐことができます。

NPO法人の活動計算書テンプレート|記入例付きで無料配布

「活動計算書を作成したいけれど、どの科目に何を記載すればよいのか分からない」という方に向けて、活動計算書のテンプレートを無料で配布しています。

テンプレートには、入力する箇所が分かるように、記入方法のガイドを付けています。

また、実際の完成形をイメージできるよう、活動計算書の記入例もあわせて用意しています。

  • 活動計算書テンプレート
  • 記入方法が分かるガイド付き
  • 完成形を確認できる記入例付き

公式LINEから無料でダウンロードできますので、活動計算書を作成する際にご活用ください。

※テンプレートは大阪市の様式を参考に作成しています。所轄庁によって様式が異なる場合があるため、実際に提出する際は、所轄庁の最新の様式をご確認ください。

まとめ|活動計算書の作成ポイントを押さえよう

この記事では、NPO法人の活動計算書の構成や書き方、作成時の注意点について解説しました。

要点をまとめると、以下の3つです。

  • 活動計算書は、収益・費用・正味財産の増減をまとめる書類
  • 経常費用は、事業費と管理費に分けて記載する
  • 次期繰越正味財産額は、貸借対照表の正味財産額と一致しているか確認する

活動計算書は、法人の会計帳簿をもとに、実際の活動内容に合わせて作成することが大切です。

実際に作成する際は、記事内で紹介した記入例やテンプレートも参考にしてみてください。

さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

NPO法人の貸借対照表の書き方について詳しく知りたい方

NPO法人の事業報告書の書き方について詳しく知りたい方

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例文もあわせて掲載しているため、初めての方でも迷わず作成することができます。

下記より公式LINEにご登録いただくことで、すぐに受け取ることが可能ですので、ぜひご活用ください。

所轄庁によっては独自の様式が指定されている場合もあるため、事前に確認のうえ、該当する様式がある場合はそちらを利用するようにしましょう。

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