
【テンプレ付】NPO法人事業報告書の書き方|記載例・注意点を解説

- NPO法人の事業報告書に何を書けばよいのか分からない
- 「事業の成果」や「事業の実施状況」の書き方に迷っている
- 実際の記入例を見ながら作成したい
NPO法人は、毎事業年度終了後に事業報告書などを作成し、所轄庁へ提出する必要があります。
しかし、初めて作成する場合は、各項目に何を記載すればよいのか分かりにくいことも少なくありません。
本記事では、NPO法人の事業報告書の書き方を、記入例とあわせて項目ごとにわかりやすく解説します。
また、記事内では記入ガイド付きの事業報告書テンプレートも紹介していますので、実際に作成する際の参考にしてください。
NPO法人の事業報告書とは?|1年間の活動をまとめた書類
事業報告書とは、NPO法人が前事業年度にどのような活動を行ったのかをまとめる書類です。
実施した事業の内容や成果、社員総会・理事会などの開催状況を記載し、毎事業年度終了後3か月以内に、活動計算書などの書類とあわせて所轄庁へ提出します。
事業報告の際に提出する書類全体については、以下の記事で詳しく解説しています。

NPO法人の事業報告書の書き方|5つの項目を解説
事業報告書は、主に以下の5つの項目に分けて記載します。
- 事業期間
- 事業の成果
- 事業の実施状況
- 社員総会の開催状況
- 理事会その他の役員の開催状況
この記事では、大阪市の事業報告書の様式を参考に、それぞれの項目の書き方を順番に解説します。
まずは、事業報告書がどのような形になるのか、記入例を確認してみましょう。


実際に事業報告書を作成する際に使える記入ガイド付きテンプレートを、公式LINEで無料配布しています。
テンプレートを参考にしながら、ご自身の団体に合わせて作成してみてください。

1.事業期間
令和7年4月1日~令和8年3月31日
事業期間には、事業報告の対象となる事業年度の開始日から終了日までを記載します。
設立初年度の場合は、法人の設立日から、その事業年度の終了日までを記載します。
翌年度以降については、定款に定めた事業年度の開始日から終了日までを記載しましょう。
2.事業の成果
不登校のこどもを対象に、フリースクール事業を実施した。行政機関や民間団体と連携し、広報活動に力を入れた結果、活動の認知向上につながり、利用登録者数は○○人となった。また、関係機関との連携を通じて、支援体制の構築を進めることができた。次年度以降は、引き続き活動の認知向上を図るとともに、利用者の拡大および体験活動の内容の充実に取り組んでいく予定である。
事業の成果には、その事業年度に行った主な活動や得られた成果、今後の課題などを簡潔に記載します。
個々の事業について詳しく説明するのではなく、1年間の活動全体を振り返るイメージでまとめましょう。
例えば、以下のような内容を記載します。
- どのような活動を行ったか
- どのような成果があったか
- 今後取り組みたいことや課題
3.事業の実施状況
1.特定非営利活動に係る事業
(1) (事業名) フリースクール事業
(内 容) 不登校の子どもの居場所・体験や学習場の提供
(実施場所) ○○市〇〇区〇〇町〇丁目〇番〇号
(実施日時) 平日:10~16時
(事業の対象者) 不登校の小学生~高校生
(収 益) 6,480,000円
(費 用) 6,480,000円
事業の実施状況には、その事業年度に実際に行った事業の内容や実績を記載します。
主に、以下の項目について記載します。
- 事業名
- 活動内容
- 実施場所
- 実施日時
- 事業の対象者
- 収益
- 費用
「事業名」は、原則として定款に記載している事業名に合わせて記載します。
「内容」には、実際にどのような活動を行ったのかを簡潔にまとめ、「事業の対象者」には対象となった人や参加人数などを記載しましょう。
また、収益・費用については、活動計算書の内容と整合するように記載することが大切です。
4.社員総会の開催状況
第1回 社員総会
(日 時) 令和7年5月31日 17時から18時
(場 所) 当法人事務所内
(社員総数) 10名
(出席者数) 10名(うち委任状出席者0名、書面表決者0名)
(内 容)
第1号議案 2024年度事業報告および活動決算の件
審議の結果、全員一致で可決
第2号議案 2025活動決算の件事業計画および活動予算の件
審議の結果、全員一致で可決
第3号議案 役員選任の件
審議の結果、全員一致で可決
社員総会の開催状況には、その事業年度中に開催した通常総会や臨時総会について記載します。
主に、以下の項目を記載します。
- 開催日時
- 開催場所
- 社員総数
- 出席者数
- 審議・決議した内容
出席者数については、実際に出席した社員だけでなく、委任状による出席者や書面表決者がいる場合は、その人数もあわせて記載します。
「内容」には、総会で審議・決議した議案を簡潔に記載しましょう。
設立初年度など、事業年度中に社員総会を開催していない場合は、その旨を記載します。
5.理事会その他の役員の開催状況
第1回 理事会
(日 時) 令和7年4月30日 17時から18時
(場 所) 当法人事務所内
(理事総数) 3名
(出席者数) 3名(うち委任状出席者0名、書面表決者0名)
(内 容)
第1号議案 2024年度事業報告および活動決算の件
審議の結果、全員一致で可決
第2号議案 2025活動決算の件事業計画および活動予算の件
審議の結果、全員一致で可決
第3号議案 役員選任の件
審議の結果、全員一致で可決
理事会その他の役員会の開催状況には、その事業年度中に開催した理事会などについて記載します。
主に、以下の項目を記載します。
- 開催日時
- 開催場所
- 理事総数
- 出席者数
- 審議・決議した内容
出席者数については、実際に出席した理事の人数を記載し、委任状による出席者や書面表決者がいる場合は、その人数もあわせて記載します。
また、「内容」には、理事会などで審議・決議した議案を簡潔に記載しましょう。
設立初年度など、事業年度中に理事会を開催していない場合は、その旨を記載します。
事業報告書で失敗しないための3つのチェックポイント
事業報告書を作成する際は、記載内容だけでなく、他の書類との整合性にも注意が必要です。
提出前に、以下の3つを確認しておきましょう。
1.定款に記載した事業名と一致しているか
事業報告書の「事業名」は、原則として定款に記載している事業名に合わせて記載します。
実際の活動内容に合わせて分かりやすく説明することはできますが、定款とまったく異なる事業名にすると、どの事業に該当するのか分かりにくくなるため注意しましょう。
2.収益・費用が活動計算書と整合しているか
事業報告書に記載する収益・費用は、活動計算書の内容と整合しているか確認しましょう。
事業報告書と活動計算書で金額に違いがあると、修正や確認が必要になる場合があります。
作成後は、両方の書類を見比べて確認しておくことが大切です。
3.実施していない事業の記載漏れがないか
定款に記載している事業のうち、その事業年度に実施しなかった事業がある場合もあります。
その場合は、空欄のままにせず、「実施しなかった」など、その旨が分かるように記載しましょう。
NPO法人の事業報告書テンプレート|記入例付きで無料配布
「事業報告書を作成したいけれど、何を書けばよいのか分からない」という方に向けて、事業報告書のテンプレートを無料で配布しています。
テンプレートには、各項目に何を記載すればよいのかが分かるよう、記入方法のガイドを付けています。
また、実際の完成形をイメージできるように、事業報告書の記入例もあわせて用意しています。
- 事業報告書テンプレート
- 記入方法が分かるガイド付き
- 完成形を確認できる記入例付き
公式LINEから無料でダウンロードできますので、事業報告書を作成する際にご活用ください。

※テンプレートは大阪市の様式を参考に作成しています。所轄庁によって様式が異なる場合があるため、実際に提出する際は、所轄庁の最新の様式をご確認ください。
まとめ|事業報告書を正しく作成するために
この記事では、NPO法人の事業報告書の書き方や作成時の注意点について解説しました。
要点をまとめると、以下のとおりです。
- 事業報告書には、事業期間・事業の成果・事業の実施状況・社員総会・理事会等の開催状況を記載する
- 事業名や収益・費用は、定款や活動計算書との整合性を確認する
- 作成後は、記載漏れや金額の不一致がないか確認してから提出する
事業報告書は、NPO法人が1年間にどのような活動を行ったのかを示す大切な書類です。
テンプレートや記入例も参考にしながら、団体の実際の活動内容に沿って作成しましょう。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
NPO法人の事業報告の流れや提出書類について詳しく知りたい方

NPO法人の活動計算書の書き方について詳しく知りたい方


