
【保存版】NPO法人貸借対照表の書き方|記載例・注意点を解説

- 貸借対照表を作ろうとして、「何を書けばいいのか分からない」と手が止まっていませんか?
- 活動計算書は何とか作れたけれど、貸借対照表になると急に難しく感じていませんか?
- 所轄庁に提出する書類だから、間違えたらどうしようと不安になっていませんか?
NPO法人の貸借対照表は、仕組みを理解せずに作ろうとすると、ミスが起きやすい書類です。
この記事では、NPO法人の貸借対照表について、基本的な考え方から具体的な書き方、よくあるミスまでを初心者向けに解説しています。
この記事を読むことで、貸借対照表の全体像がつかめ、「何を・どこに・どう書けばいいのか」が明確になります。
貸借対照表はポイントを押さえれば、正しく作成できる書類です。
貸借対照表とは?|
貸借対照表とは、NPO法人が保有している資産・負債・正味財産の状況をまとめた書類です。
簡単にいうと、「どれだけのお金や物を持っていて、どれだけ支払う必要のあるお金があるのか」を表した表です。
NPO法人では、事業報告書とあわせて毎年作成し、所轄庁へ提出する必要がある重要な書類の一つとなっています。
貸借対照表の基本的な構成
貸借対照表とは、大きく分けると、次の3つのブロックで構成されています。
- 資産の部
- 負債の部
- 正味財産の部
1.資産の部
資産の部には、NPO法人が現在保有しているお金や物を記載します。
たとえば、以下のようなものが該当します。
- 現金預金
- 未収金
- 備品 など
2.負債の部
負債の部には、将来支払う必要のあるお金を記載します。
たとえば、以下のようなものが該当します。
- 未払金
- 預り金
- 借入金 など
3.正味財産の部
正味財産の部には、資産から負債を差し引いた、法人に実質的に残っている財産を記載します。
前期からの繰越額と当期の増減を反映し、期末の正味財産額を示します。
貸借対照表の具体的な書き方【項目別】
1.資産の部
資産の部は、NPO法人が保有しているお金や物を記載する欄です。
ここでは、資産を次の2つに分けて整理します。
- 流動資産
現金や普通預金、未収金など、1年以内に現金化できる資産を記載します。 - 固定資産
パソコンや備品、車両など、長期間使用する資産を記載します。
このように分けることで、法人の「すぐに使えるお金」と「長く使う財産」が分かりやすくなります。
2.負債の部
負債の部には、将来支払う必要のあるお金を記載します。
こちらも、次の2つに分けて整理します。
- 流動負債
未払金や預り金など、1年以内に支払う必要がある負債を記載します。 - 固定負債
長期借入金など、返済までに1年以上かかる負債を記載します。
負債を整理することで、「今後どれくらいの支払い予定があるのか」を把握できます。
3.正味財産の部
正味財産の部には、資産から負債を差し引いた、法人に実質的に残っている財産を記載します。
具体的には、前期繰越正味財産に、当期の増減額を加減して、期末正味財産を計算します。
この金額は、活動計算書の最終結果と一致している必要があるため、必ず確認しましょう。
貸借対照表のよくあるミスと注意点
ここでは、実務でよく見られる貸借対照表のミスについて解説します。
- 活動計算書と金額が一致していない
-
もっとも多いミスが、活動計算書と貸借対照表の数字が合っていないケースです。
特に、正味財産の部に記載する「当期増減額」は、活動計算書の最終結果と一致していなければなりません。
数字が合わない場合は、どこかの計算や転記に誤りがある可能性が高いため、必ず両方の書類を見比べて確認しましょう。
- 人件費をすべて事業費、または管理費にしてしまう
-
パソコンや机などを購入しているのに、すべて経費として処理してしまい、資産に計上していないこともよくあります。
一定期間使うものについては、固定資産として貸借対照表に記載する必要があります。
帳簿や領収書を見直し、「長く使っている物がないか」を確認してみましょう。
- 前期の貸借対照表とつながっていない
-
前期繰越正味財産の金額が、前年度の貸借対照表と一致していないケースも少なくありません。
貸借対照表は毎年独立した書類ではなく、前年から連続してつながっている書類です。
前年の期末正味財産が、今年の前期繰越正味財産になっているかを必ず確認してください。
まとめ|貸借対照表を正しく作成するために
この記事では、NPO法人の貸借対照表の書き方や基本的な考え方について解説しました。
要点をまとめると、以下のとおりです。
- 貸借対照表は「資産・負債・正味財産」の3つで構成される
- 流動・固定に分けて記載し、内容を正確に反映させることが重要
- 活動計算書や前期の貸借対照表との整合性が欠かせない
NPO法人の貸借対照表では、「他の書類との整合性」が特に重要なポイントとなります。
貸借対照表を作成する際は、ぜひ今回ご紹介したポイントを押さえて、帳簿や他の決算書類と照らし合わせながら確認してみてください。
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